日課と受刑者処遇

入所から出所まで

入所した受刑者に最も適した作業・教科指導・改善指導を行うために、医学・心理学・教育学・社会学等の専門知識を有する職員が個々の犯罪傾向・精神状況等を具体的に調査して、個々の受刑者ごとに矯正処遇の目標ならびにその基本的な内容及び方法を定めた処遇要領を定めます。この調査結果の資料は、受刑生活の指導計画として活用します。

入所→刑執行開始時調査・健康診断・刑執行開始時指導→作業指定・作業・改善指導・教科指導・仮釈放審査→釈放前の指導等→仮釈放・満期釈放

医療衛生

受刑者の心身の健康を保持し、社会復帰を円滑にするため、疾病者については、医師が診療に当たっているほか、健康診断を定期的に実施し、病気の早期発見に努めています。

産婦人科、歯科、精神科等の専門的な診療・治療も非常勤医師又は外部招へい医師により行っています。出産は外部の病院に入院させて行っています。

作業

作業は、受刑者の勤労意欲を培い、技能を習得させるとともに与えられた作業目標の達成を通じて忍耐力ないし集中力を養わせ、改善更生と社会復帰に役立たせるために行います。どのような作業を行わせるかについては、本人の健康、技能、適性、経験、将来の生活設計等を参考に決定します。

1.一般作業

当所は女子受刑者を収容していることから、生産作業としては手先の細かさを必要とする縫製作業や金属組立(ハーネス組立)作業等が主であり、このほか女性の感性を生かした七宝焼製品の製作も行っています。また経理作業としては所内清掃等があります。

2.職業訓練

美容科 集合訓練として、全国の女子施設から選考された者が編入し、訓練期間は2年間で、訓練修了者のほとんどが美容師国家試験に合格しています。
ビル設備管理科 自庁訓練として、当所受刑者の中から選考された者が編入し、訓練期間は3か月間で、2級ボイラー技士の資格及び乙種第4類危険物取扱主任者の免状の取得を目指しています。
介護福祉科 自庁訓練として、当所受刑者の中から選考された者が編入し、訓練期間は4か月間で、年2回実施し、所定の訓練を修了すると訪問介護員2級の資格が付与されます。
ビルハウス
クリーニング科
自庁訓練として、当所受刑者の中から選考された者が編入し、訓練期間は6か月間で、年2回実施し、訓練修了者には、修了証が交付されますが、出所後、関連業種に3年間従事すれば、国家資格である「ビルハウスクリーニング技能士」への受験資格が取得できます。
調理科 集合訓練として、全国の女子施設から選考された者が編入し、訓練期間は1年間で、集合給食の知識や技能を取得するとともに、調理師免許取得に必要な知識と技能を取得することを目指しています。
クリーニング科 集合訓練として、全国の女子施設から選考された者が編入し、訓練期間は1年間で、クリーニング師に必要な知識と技能を取得させ、クリーニング試験の受験を目指しています。
DIY科 自庁訓練として,当所受刑者の中から選考された者が編入され,訓練期間は1年間で,営繕業務を主体とした各種知識及び技能を修得することで,社会復帰後,関連業種への就職やDIYアドバイザーなどへの道が開けます。
美容科
(ネイリスト)
自庁訓練として,当所受刑者の中から選考された者が編入され,訓練期間は3か月間で,年2回実施し,女性の就労先としてニーズのあるネイリストの基礎知識及び技能の習得だけでなく,独立起業も視野に入れた接客マナーなども含めた訓練プログラムを展開しており,社会復帰後の関連業種への就職を目指しています。
コールセンター科 自庁訓練として,当所受刑者の中から選考された者が編入され,訓練期間は6か月間で,年1回実施し,女性の就労先としてニーズのあるコールセンターオペレーター業務に必要な知識と技能を習得するとともに,秘書検定3級の取得を目指しています。

3.作業報奨金

作業に就く人には、作業報奨金が支給されます。これは、主として釈放後の更生資金に充てるもので、原則として釈放の際支給されます。

給養

1.食糧

主食 作業の軽重によって給与量が3段階に分けられています。
副食 一人1日当たりの熱量は900キロカロリーと定められています。動物性蛋白質、カルシウム、ビタミンなどの栄養素の配分が考慮された献立となっています。

2.衣類、日用品等

衣類や寝具は、季節に応じたものが貸与されます。日用品(タオル、石鹸、チリ紙等)は定期的に支給されますが、購入することも認めています。

教育

刑務所では、受刑者が規則正しい生活の下で刑を務め、犯した罪を反省し善良な社会人として復帰できるように、必要な教育をいろいろ行っています。

項目内容
改善指導犯罪の責任を自覚させ、健康な心身を培わせて、社会生活に適応するのに必要な知識及び生活態度を習得させるため、薬物依存離脱指導、交通安全指導、被害者の視点を取り入れた教育、就労支援指導、対人関係円滑化指導のプログラム等を実施している。
教科指導義務教育未修了者等に対し、国語、算数の補習教科指導を実施している。
また、高等学校卒業程度認定試験の受験に向けた特別教科指導を実施している。
刑執行開始時指導受刑の意義や動機付けを中心に、講義・集団処遇上必要な諸訓練等を実施している。
釈放前の指導等円滑な社会復帰のため、出所後の心構え、経済状況等を指導している。
宗教教誨希望者に対して、各宗派の教誨師が法話を実施している。
面接・相談助言悩みを抱える受刑者の願い出に応じ、篤志面接委員が面接を実施している。
講話ゲストスピーカー等による職業講話、講演などを実施している。
通信教育ペン習字、簿記等の受講を通して教養・趣味の向上、出所後の生活への活用、余暇時間の有効活用を図っている。
視聴覚教育月2回、テーマに沿った視聴覚教材を活用し、知識教養を付与している。
クラブ活動書道、茶道、短歌、ボールペン字等を実施している。
新聞・図書日刊新聞紙の閲覧、図書室の備付書籍の貸出を実施している。
レクリエーション観桜会、運動会、盆踊等四季を通じ、各種行事を実施している。

動作時限

  • 6:30 起床
  • 7:00 朝食
  • 7:40 出寮
  • 7:50 始業
  • 11:50 昼食休憩
  • 12:35 始業
  • 14:40 休憩
  • 14:50 就業
  • 16:45 終業
  • 16:50 帰寮
  • 17:10 夕食
  • 21:00 就寝◎帰寮後就寝までは余暇時間として読書、自習学習などを行っています。